似て非なるもの?占いと心理学の違いと共通点

似て非なるもの?占いと心理学の違いと共通点

占いは、先生に鑑定依頼をしたり書籍などから解決策を知ることができます。
一方、心理学はその名前のと通り学術的な視点から悩み解決へつなげることもできるのです。
こう比べると「ほとんど同じでは?」という声もあるかもしれません。
では、果たしてこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

占術と心理学の歴史について

まずそれぞれの歴史を見ていくことで、その違いを確認していきましょう。
以下、2つに分けてその歴史をまとめていきます。

占術の歴史

占術といってもさまざまな種類があります。

例えば、相術の1つである「手相鑑定」。
メジャーな占術でもありますが、その発祥は何と約5000年前までさかのぼります。
仏陀が入滅してから、仏像が作られるようになりました。
そしてその手のひらの線がそれぞれ異なっているところから、その研究が始まったのだと考えられています。

毎日の運勢チェックでも人気のある「西洋占星術」の歴史もとても古いものです。
紀元前2000年ごろから始まったといわれ、その歴史は3000年と長いのです。

東洋の占術である「四柱推命」「気学」「算命学」などは、陰陽五行説をベースとしているのですが、これらにも長い歴史があります。

昔は「個人の良いこと悪いことを見る」というよりも、政治や戦略に取り入れられることが多かったのです。
例えば「卑弥呼」。
卑弥呼は女王であるとともに占術ができる人であったとされています。
そして、平安時代には政府の一機関として占術を取り入れた機関が存在していたとも言われているのです。

心理学の歴史

心理学も占術同様に古いイメージがあります。
しかし、その歴史はさほど長いものではありません。

もともと「哲学」から分かれたものが心理学です。
そして、誰かの心を癒したり患者を治す目的で使用され始めたのは、19世紀~20世紀ごろ。
かの有名なユングやフロイトの時代と考えられています。

それから心理学は、100年あまりの科学の発達に伴い構築されていったのです。

歴史から見ても、この2つには違いがあると分かります。
ですから、似たようなものという認識を持っている方は「明らかな違い」に気が付いたのではないでしょうか。

今での占術と心理学について

歴史が認識できたところで、現代の占術と心理学について考えていきます。

公的な場所に現れることが無い占術

昔の日本や世界では、公的な要素として占術が用いられてきました。
しかし、現代の日本では全く「逆」の状態です。
占術や鑑定は存在し人気ではあるものの、公的な場所に登場することはほとんどないと言って良いでしょう。

たとえば、学校に通う子供たちの精神的なフォロー行う「スクールカウンセラー」はいるものの、占術を行う人はいません。
仕事に就いて相談が行える「コンサルタント」はいますが、公的な場所で職に関する指導を行う鑑定士はいません。

なぜ公的な場所から消えたのか

昔は取り入れられていたのに現代では公的な場所には登場しない占術の世界。
その理由はどこにあるのでしょうか。
答えから言えば「証拠」がないからです。

心理学は科学によって基づいた証拠があります。
一方、心理学には全くありません。
これが直接的な理由と考えて良いでしょう。

占術は怪しい存在なのか

根拠が無いとなると「怪しい」と感じる方もいるハズです。
しかし、決してそれが偽物であったり嘘であることもまた証明ができません。

歴史があるからこそ、事実が沢山あります。
それが現代にも伝わっているのが占術の魅力。
確かに、科学的な照明はできませんが「ずっと伝えられてきたこと」に真実が存在している可能性もじゅうぶんにあるのです。

どちらにも癒す魅力がある

占術と心理学。
それぞれに共通することもあります。
それが「癒す魅力」です。

心理学は化学は学術としてのアプローチから人の悩みを解決したり、状態を軽くすることができます。
その結果、心が癒されることもあるでしょう。
一方、占術は生まれ持っての宿命や天命から流れを読み結果や個々に合わせたアドバイスを提示してくれます。
ですから、先生に相談をすることで心が軽くもなるものです。
また、占術の中にはヒーリングや波動修正といった「癒しを目的とするもの」ものもあります。

方法は違うとはいえ、同じ癒し効果は期待できるのです。

どちらが良いとは言い切れませんが、その時々に合わせて取り入れていくことで、最善の状態へと導くことが可能といえます。

心理学を知り占術を取り入れる

心に抱えている悩みを解決するという点でもこの2つには共通点があります。
それぞれの違いや歴史はあるものの、決して対抗しあうような存在ではありません。
ですから、それぞれを融合して活用することもまた大切なのです。

心理学で最も大切だと考えられているのは相談者本人。
答えは相談者が持っているというのが基本的なスタンスです。
ですから、カウンセラーは指示は決して行いません。

占術は相談者の声は大切にしますが、鑑定結果を重視するケースもあります。
そこから具体的なアドバイスもしてくれるのです。

ですから、鑑定依頼をするのであればまず「自分自身がどうありたいのか」などの希望を明確化することが大切。
アバウトな相談でも受け付けはしてくれますが、鑑定精度としては落ちてしまいがち。
出来るだけ詳細に伝えるよう心がけてください。

状態によって使い分ける方法ある

また、この2つを状態によって使い分ける方法もあります。
具体的に言えば、もしストレスなどで眠れなかったり気分の上がり下がりが激しい。
登校や出勤前に腹痛や吐き気がする。
などの心身的に明らかな不調が表れているのであれば「心理学」を中心にして相談してみるのが良いでしょう。
心療内科には、心理カウンセラーが常駐しているところもあります。
相談をすることで、医師からの投薬治療なども受けながらカウンセリングを受け、より良い状態へと導くこともできるのです。

またなかなか悩みが解決しない。
何となく心が晴れない。
ここのところ、良くないことが続いているなどであれば、占術を活用し先生に鑑定依頼をするのがオススメです。
占術を用いて結果を読み解き、そこから具体的なアドバイスをしてくれます。
開運ポイントや日々の生活で意識をしたい事なども把握することができるでしょう。

こうして、それぞれの特徴がありますから、自身の状態に照らし合わせて取り入れてくのが最も良い付き合い方です。
もちろん、双方を取り入れていく方法も良いのですが、占術に依存をしてしまったりという可能性がありますので注意はして下さい。

何となくイメージだけで考えている方へ

占術と心理学。
何となくイメージだけでとらえている方も多いかもしれません。
こうして、それぞれを詳しく知ることで自分に合った付き合い方が見えてくるでしょう。
どちらが良いか悪いかではなく「それぞれの良い所を活かす」ことが大切です。

2つの「違い」かあることは2つの「魅力」がそれぞれにあるとも言えます。
否定的にそれぞれを捉えるのではなく、日々の生活をよりハッピーにする手段としてぜひとも活用してください。
これこそが、本当の幸せを掴むコツでもあるのです。

このページを書いた人 ライター名:有銘 華佳
有銘 華佳

IT企業で働いた経験から、人々が求めるニーズを解決する仕事で占いサイトの需要が高いことに気付きました。自分も占いに興味があり、人生の方向性を知るために占いを受けたことも。多くの人々に占いを届け、皆さんの人生を豊かにするためにこのサイトを運営しています。